洗濯命

人が「依存」する対象は様々だが、代表的なものに、アルコール・薬物・ギャンブル等がある。このような特定の物質や行為・過程に対して、やめたくても、やめられない状態になり、やがてやらなくては気が済まなくなりそれが人生の日常になる、これがいわゆる依存症。依存症には大きく分けて2種類ある。
「物質への依存」と物質ではなく特定の行為や過程に必要以上に熱中し、のめりこんでしまう「プロセス依存」である。どちらにも共通していることは、繰り返す、より強い刺激を求める、しないと気が済まない。いつも頭から離れないなどの特徴である。この依存が本人だけで完結しているのであれば、別に他人が口出すことでもない。問題になるのは誰かが困る依存である。

本人の苦痛は別にして、薬物やアルコールなどの物質依存症は強制的にそれらを排除すればやめさせることはできる。だが、厄介なのは「プロセス依存症」である。なかでも、ギャンブルなどへの依存ではなく。その人の性向や生活習慣に強くリンクした「強迫性依存」である。僕のある友人の奥さんが陥った、ある意味、家族に大迷惑な「洗濯命」はその典型例ではないだろうか。彼はあるとき、ため息交じりに僕にこんな愚痴をこぼした。

rocketboy2 について

合成化学と薬化学と天然物化学を生業にし、それらを基盤にしたビジネスを展開している。
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