悪徳弁護士

英語に「Ambulance chaser」という俗語がある。交通事故が起こると、救急車(ambulance)を追いかけて(chase)、被害者の代理人となり、とにかく損害賠償訴訟を起こし、高額な成功報酬を要求する悪徳弁護士のことだ。こんな状況が生まれた背景には米国が訴訟社会で、マンハッタンで石を投げると弁護士にあたるというぐらい弁護士過剰で仕事がなく困っている弁護士がたくさんいることが原因のひとつ。正義の味方のはずの弁護士が庶民の弱みに付け込んで高額の報酬を得るのである。法律による金儲けをたくらむ米国流ビジネスともいえるが日本にもある。

アディーレは185人の弁護士を抱える大規模な法律事務所で、創設は2004年。所属弁護士数では国内6位だそうだ。だが、扱う業務は5大事務所が大企業対象中心なのに対して、アディーレは基本的に個人が対象。テレビCMやコールセンターで集客し、消費者金融会社等から払いすぎた金利を取り返す、いわゆる過払い金返還請求事件を大量に受任することで、急拡大した。昨年10月にアディーレは景品表示法違反の広告で東京弁護士会から業務停止2カ月の懲戒処分を受けた。この事件は日本版Ambulance chaserである。「てるみくらぶ」が破綻したとき、「てるみくらぶ」の就職内定者を引き受けると言い出したのもアディーレだった。弁護士事務所が何で旅行代理店の内定者を雇用?この時点で胡散臭いとは思ったのだが。結局、被害者を電話で応対する電話番だったわけだ。

報道によれば、この弁護士事務所の所長は過去に飲酒運転を3度やって逮捕され、監獄の中で一念発起して弁護士になろうと思い、考えたビジスがこれだったとのこと。法律を武器にした「ビジネスモデル」のひとつといえばそれまでだが、「暴力」が「法律」に「拳銃」が「六法全書」にかわっただけで裏稼業感が半端ない。そのアディーレが2か月間の業務停止期間を経て最近営業を再開した。今度の売りは「交通事故はおまかせ」。ついに、本当にAmbulance chaseになってしまったわけだ。法律をたてにして金儲けに目覚めた弁護士はたちが悪い。淘汰されていくのを望むが。どうなるか。

rocketboy2 について

合成化学と薬化学と天然物化学を生業にし、それらを基盤にしたビジネスを展開している。
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