中古車屋の販売車両の価格欄に応談と書かれてあるのを見たことがあると思う。最近、ほとんどの旧車クラシックカーの価格が「応談」になっている。販売するために掲載しておきながら売値を示さないとはどういうことなのか。
応談とは本来「価格は相談に応じるという意味」になるが、中古車の場合は相談に応じるという意味では決してない。他社との競争があるから、それに応じて価格を上下させるためだ。だったら応談ではなく。「価格はお電話で」ぐらいにするべきではないか。ただでさえボッタくりの中古車屋が多い中、こんなことをやっているから日本ではいつまでも適正な市場価格が出ない。そして旧車が投資対象になるのだ。
アメリカには毎年更新されるブルーブックという車の価格データがある。どんなクラシックカーにも、車の維持状態によって市場価格幅が決められている。消費者はそのデータを見て適正価格を知ることができるのである。中身はジャンクなのに見せかけの赤い「べべ」を着せて売る日本の悪徳中古車屋はもうたくさんである。